カスタマースタッフが丁寧にご対応します
TEL 0120-931-735 (平日 10:00〜18:00 / 土日祝休み)

赤を身にまとい、元気になる日。
暮らしのエッセイ|vol.2

元気が出ない日は、赤を身につけるようにしている。

赤いワンピース、赤い鞄、赤い口紅。

赤をまとうだけで、強くなれる気がするのはなぜだろう。

みずみずしく可憐な苺、真夏の太陽、バラの花束。

秋の日に見惚れた紅葉やカエデ。シャキッと香るりんご、静かに燃える暖炉の炎。

ドライブで観た、海辺の夕日。

赤の記憶はいつだって、生きる力を与えてくれる。


赤を身につけるには、実はちょっとだけ勇気がいる。

派手だとか、目立つとか。

そんな心配、本当は必要ないのに、いつのまにか気にするようになってしまった。大人になるって、ちょっと寂しい。

でも、だからこそ、赤を着る日は特別なのだ。


去年の秋、デートで出かけた喫茶店。

ほんの少しの勇気を振りしぼり、わたしは赤を着て行った。

赤、似合うね。

その一言がうれしくて、頬まで赤くなったあの日のことを、わたしはきっと忘れない。

一緒にジュースを飲んで、他愛ない話をして。

そんな小さな日常は、とてつもなくかけがえのないものだった。

アルバムの写真を見ながら思い出すとき、心にほんのり灯りがともる。

人に、自分に、やさしくなれる。


会いたい人。食べたいもの。欲しいもの。叶えたい夢。

知りたいことも、やってみたいことも、わたしにはまだ山ほどある。

失敗続きで「今日はダメかも」と思った日、ふとした瞬間、不安な気持ちになった日は、赤の思い出を辿ってみよう。

ちょっとだけ勇気を出して、赤を身につけてみよう。


赤いワンピース、赤い鞄、赤い口紅。

雨の日だって、赤をまとえば、きっと元気になれるから。

登場した商品


文:奥村まほ / 写真:CHIHIRO URABE


\ この記事をシェアする /

おすすめ記事

カテゴリ一覧